ドイツ滞在記2024 ①
2023年より、「めざせゴールデンジョージ、10年計画」と称し、挑戦してまいりました。2023年はノミネートならずで、世界の壁の高さを思い知り、諦めずにチャレンジした今回、2024年、カテゴリー5にてノミネート頂き、その審査&授賞式に参加するためにドイツへ行って参りました。これはその滞在記です。
◆1日目 4/24(水) ~いざ、ドイツへ!~
広島発、朝一番の飛行機で主人と2人で羽田へ。スーツケースは2人で合計4つ(笑)。
ノミネート作品「Flocke(フロッケ)」は文字通り、真綿にくるんで大事に機内持ち込み手荷物としました。
羽田出発予定時刻は11時50分だったものの、遅延もあり、乗っていたのはなんと15時間!長かった!それでもダウンロードしていた動画を見たり、持ち込んだ道具でテディベアを縫ったり、グリーンランドの上を通過した時には氷河?って言うのかな。凍った大地を見たり、退屈はしませんでした。
フランクフルト到着予定はドイツ時間で19時5分でしたが、遅延の関係もあり20時過ぎに到着(ドイツと日本の時差7時間なので、日本時間だと夜中の3時過ぎでしょうか)
到着してまず思ったのは、寒い!!現地の人は真冬の格好です。ダウンジャケット、ニット帽にマフラーという出で立ちです。春の日本から来た私たちは、予習していたものの、その寒さにびっくりでした。手荷物にあったかストールとウルトラライトダウン持っててよかったです。
さ、次は空港からホテル最寄りのフランクフルト中央駅までの電車移動です。仮想空間(YouTube)での移動をこなしていた同行者の主人、任せておけと言わんばかりに進んでいき、ホームに降り立ち(これもエスカレーター見つからず実はあたふた)乗り込んだ電車、しばらくしてGoogleMAPを見ると現在地が中央駅からどんどん遠ざかってる。絶対乗り間違えたんだ!と、同じ車両に乗っていた鉄道職員らしき方に尋ねたものの、英語通じない!プチパニック!私たちどこにいるの?どこに行くの?しかしこんな時こそGoogle先生、翻訳機能に助けられ、職員さんに助けられ、乗り換えの駅、次のホームを教えてもらいました。私たちが行ってしまったのはなんとハーナウ中央駅という所で、本来なら15分ほどで着くはずのところ、次の電車の待ち時間も含めて1時間以上かかり、なんとかフランクフルト中央駅に到着しました。
時刻はドイツ時間23時前、着いたらとにかくソーセージを食べようと思っていたのですが、当然もうお店は全て閉まっている時間帯。それでも執念で、駅のスナックスタンドでソーセージを注文。ソーセージが並んでいるので、それを2つ注文、それだけをくれるのだと思っていたら、なんとでっかいパンに、そのパンの長さの2倍はあろうかというソーセージを挟んで、「ケチャップ?マスタード?」と聞かれました。思わず「あ、え、両方お願いします」と、答える私。紙ナプキンにくるっとくるんで、カウンターにほいっと置かれました。え?スーツケース4つ持って、このむき出しのホットドッグ、どうやって持てばいいの?笑笑 レジ袋持っててよかった!ホテルにチェックインしたあとは部屋でそれを頬張りました。シンプルにソーセージ&パン、ケチャップ、マスタードのホットドッグでしたが、やっぱりソーセージ美味しー!!やることリストが達成され、お腹も気持も満たされましたよ。
そして無事一日目終了、熟睡です。
◆2日目 4/25(木) ~フランクフルト観光~
早朝、別便で日本からいらしたテディベア協会の理事の方々と合流させて頂きました。ここから先は一緒に行動させてもらいました。
今年は日本テディベア協会の方々も7年ぶりにテディベアトータルに参加するということで、出展者及び受賞者(ノミネーター)、来場者はサポートいただけるという情報を事前に入手していましたので、ヨーロッパ初の私たち夫婦は可能な範囲での同行をお願いしていました。
ドイツ語も堪能な方とフランクフルトを回らせてもらい、効率よく観光。街中には犬連れの人も沢山いらっしゃるのですが、そのワンちゃんたちがみんなとってもいい子で、お店や街中で吠えたり、粗相してる所を全く見なかったことには感動しました。話を伺うとドイツのペット事情も関係しているようでしてたが、話しかけると触らせてくれて、もふもふ不足が、満たされました。
そしてシュタイフへ。ここでは狙っていたものを買えたし、120周年の記念本もGET。その後は、以前行かれた作家さまに教えてもらった素敵カフェへ。ケーキがどれも美味しそうで目移りしましたが、私が選んだのは上がメレンゲの中身は多分(笑)りんごとレーズン。他の皆様はお隣のテーブルにお座りのマダムのおすすめのケーキと、ケシの実のタルト、そしてチーズケーキ。皆さんと交換しながら頂きました。正直な感想、お味は日本の勝ちですね。でも甘党の私の口にはガッツリ甘いバタークリームも、濃いメレンゲも、素敵な空間だったことも相まって、とても美味しく感じられました。
沢山観光したあとは、ドイツ料理を食べに!ドイツビールにワインで乾杯し、食べたかったシュパーゲル(旬の白アスパラです)、シュニッツェル(日本で言うトンカツ?的な笑)アイスバイン、ソーセージなどなど頂きました。どれも美味しくて、大満足!日本人の口にもよく合うお味。特筆するなら、お料理が美味しいのはもちろんなのですが、付け合せのじゃがいもや、サラダのお野菜がすごく美味しいんです!お野菜の味が濃いというか、なんか力強くて、同行者の方の中にいたお料理の先生に、土地の栄養価が高いんだよ!という話を伺って、ものすごく納得しました。はぁ、美味しかったー。
◆3日目 4/26(金) ~決戦の地ミュンスターへ笑~
この日はミュンスターへ移動し、ノミネートされたベアを会場に展示しに行く日です。
早朝の別便でこられた協会の方と合流させて頂き、一路ミュンスターへ、ICEというドイツ高速鉄道での移動です。席の指定ができなかったため、女性陣は走り込んで席取りを、男性陣はスーツケースをという分担になりました。が、私には仕事を与えて貰えず(笑)仕事ください!って言ったら、「コケないのが仕事です!」と言われてしまいました。そう、スーツケースを引くのが苦手な私は平坦な道でもいつも転んでしまうのですが、例の如くドイツでもあっちで倒れ、こっちで転がり、と、転げまくっていたのです。何回転んだかなー。でもドイツの方は優しくて、必ず心配して助けて頂きました。この場を借りて、皆様、迷惑かけてすみませんでした(笑)
鉄道になんとか乗り込んだあとは食堂車(ボードレストランというらしいです)で朝食をとり、日本から連れていった小さいベア達と撮影をしていました。するとドイツ鉄道職員のおじさん、ほんとうは子供用なんだけどね、って言いながら、私たちに鉄道の模型のおもちゃをくださいました。嬉しいー!優しすぎるー!
そしてなんとここでは奇跡の出会いがありました。理事の方がドイツで生活していた頃の下宿先の方で、今はドイツ鉄道の車掌となっている方との7年ぶりの偶然の再会。この時間のこの車両に乗るなんてことはお互いつゆ知らず、相手も必ずこの電車に乗っているわけではない方なので、すごい確率だったのではないでしょうか。素敵な偶然の瞬間に立ち会わせて頂き、ほっこりしました。
そんなこんなで移動時間の4時間はあっという間に過ぎ、ミュンスターへ到着!!停車時間は短いので、乗車時同様に仕事を分担して降ります。ちなみにこの時は私もスーツケースを脇へ寄せる、という仕事を貰えました(笑)
そして駅から歩いてホテルへ向かう途中、立ち止まる理事。
「あっ!」
全員がほとんど同時に気づきました。理事の背中に背負っていたはずのリュックがない!そう、電車に置き忘れて降りてしまったのです。私たちの荷物に気を配って、自分の荷物を忘れてしまうなんて、いい人すぎる。そして、申し訳ない。私達の荷物が多すぎたせいでもあったのですから・・・。
でもこのトラブルも、奇跡の出会いのおかげですぐに連絡がつき、荷物は戻ってくることがわかり、私たちも胸をなでおろしました。(とはいえ私たちの滞在中には手元には届かずだったのですが・・・)不幸中の幸いとはまさにこの事ですね。
奇跡の出会いに感謝です。
ホテルに到着したあとは、荷物を預け、小雨降る中トータルの会場へ、ベアを展示しに行きました。ここからはなんだかもう緊張でバクバク、角を曲がりトータルの看板が出てきた時には「おぉーーー!!」と、声を上げました。
会場はとっても広くて、既に設置を完了させているブースもたくさんで、目移りしながらも展示ポイントへ、会場のほぼ真ん中辺りにそれはありました。ノミネーターであることを係の人に伝え、ベアを設置。ドキドキドキドキ。バッグから真綿にくるんで運んできた、私の大事なFlocke。ポーズを整え、毛並みを整え、写真も撮って、設置完了。彼もなんだか堂々と凛として見えました!離れるのはなんだか心もとない感じでしたが、引換券を頂いたら、設置はそれで終わりです。
ここで、他の日本人ノミネーターの方と合流しました。初めましての方もいらして、お喋りが止まりません。みんなでお茶をしに行くことに。
旅慣れた作家様に案内してもらう形で、バスにも乗りました。貴重な体験!トータルの会場から旧市街へ。ここでも素敵なカフェに連れて行って頂きました。そしてやっぱり甘党の私はアイシングのガッツリかかったルバーブのタルトをチョイス、お砂糖が身体にしみわたりました。私はこのルバーブというものが大好きなんですが、ドイツにはルバーブのケーキやドリンクが普通に売ってあって嬉しかったです。ちなみにドイツでの発音は単純に言うならルバーバ。湯婆婆みたいですよね(笑)。
皆でベア達の撮影をしたり、お喋りは楽しく刺激になる話ばかりで、時間はあっという間にすぎました!カフェの後は旧市街を歩き、雑貨屋さんを覗いたり、教会や天文時計を見たりしました。お天気のせいかもしれませんが、街自体がフランクフルトより重厚な感じでした。(この日はどんよりとした曇り空でした)
皆でおしゃべりしながら街を散策し、楽しい時間はあっという間、来た時同様、バスに乗ってそれぞれのホテルへと帰りました。
楽しい話とケーキでお腹も胸もいっぱいなのと既にゴールデンジョージの審査が終わったとのことで、なんだかもう胃がキューっとなってしまったので、夕食は食べられない感じだな、と、食べに出かけるのはやめにして、主人とふたり駅の方へ散歩しながら、なんか買って帰ろっかーと立ち寄ったスーパーらしきところ。お惣菜、美味しそう、お米食べたくなってきた、なんて、結局ガッツリ買い込んでホテルへ戻りました。さてここで問題です!ドイツのホテルに、日本のホテルにあるようなベンダールーム(製氷機や洗濯機、電子レンジのある所)はあるでしょうか?正解は、ありません。でもですねー、厚かましくもフロントのお兄さんにお願いしたら、厨房へ行って、温めて、綺麗にお皿に乗せて、ナイフとフォークまで用意してくださって。またここでも優しすぎるーー!!ってなりました。お兄さん、ありがとう。おかげで美味しく食べることが出来ました。前述の通り野菜が美味しいので、サラダはふたつも買って食べました(笑)。
そして緊張しながら眠りにつきました。
(続く)